サッカー選手の「営業マン転身」なんて意味あるのか?
「お世話になっております、興梠です」の違和感
いや、マジで興梠慎三が営業マンってどういうこと?浦和レッズのスポンサー営業担当って、これ本気でやるつもりなのかね?じゃあ、スポンサー企業の社長が「お世話になっております、興梠です」って名刺渡されて、「おお、興梠選手!現役時代は応援してました!」って言った後、どうなると思う?「それで、本日はスポンサー契約のご相談で…」とか言い出すのか?違和感しかない。 そもそも、スポンサー営業ってそんな単純なもんじゃない。企業側はただのサッカーファンじゃないんだよ。ビジネスとしてリターンを求めている。ブランド価値を高めるために金を出すのであって、「興梠が来たから契約しよう!」みたいなノリで決まるわけがない。サッカー選手としての知名度と、営業マンとしての実力はまったく別物だ。プロの営業マンと比較したら、経験もスキルもゼロなわけで、じゃあ何を売りにするのかって話になる。 結局のところ、「浦和レッズのレジェンドが営業に来たぞ」っていう話題性だけで最初は話を聞いてくれるかもしれない。でも、その先でちゃんと契約を取れるのか?ただの元選手がサッカートークして盛り上がったとしても、ビジネスの話に落とし込めなきゃ意味がない。企業のマーケティング戦略とか、スポンサーシップのROI(投資対効果)をちゃんと説明できるのか?ぶっちゃけ無理だろ。
「営業」という仕事を舐めすぎ
営業ってのは、ただ名刺配ってお願いするだけの仕事じゃない。相手の企業が何を求めているのか、どういう価値を提供できるのかを分析し、相手のニーズに沿った提案をしなきゃいけない。興梠にそれができるか?いきなり元サッカー選手が「スポンサーになってください!」って言っても、そんな簡単に金は出ない。 そもそも、営業は単なる「知名度」とか「人脈」だけでどうにかなる仕事じゃない。ビジネスの構造を理解し、相手企業が抱えている課題を分析し、そこに対して適切なソリューションを提案できる能力が必要だ。じゃあ、興梠は浦和レッズのマーケティング戦略を深く理解しているのか?スポンサー企業の課題を解決する提案ができるのか? 仮に「選手時代の知名度」が武器になるとしても、それって短期的なものでしかない。最初は興味を持ってもらえるかもしれないが、数ヶ月もすれば「ただの元選手」でしかなくなる。プロの営業マンとしてやっていくには、サッカーとは全く別のスキルが必要だってことに気付かないといけない。
ロールモデルコーチの「お手軽感」が気になる
サッカーの指導ってそんなに簡単なのか?
営業担当の話だけでも疑問だらけなのに、さらに「ロールモデルコーチ」までやるってどういうこと?これもまた、サッカー選手なら誰でもできると思ってる勘違いポジションだよな。 コーチングってのは、「俺が現役の時こうやってたから、真似しろ!」みたいな雑なもんじゃない。選手によって適した指導方法が違うし、戦術の理解度もバラバラ。自分がすごい選手だったからといって、指導者としても優れているとは限らない。むしろ、天才肌の選手ほどコーチングには向いてないケースも多い。 興梠が浦和レッズのアカデミー選手に何を教えるのか?「俺はこうやってゴールを決めたんだ」って語るのはいいけど、それが若手に伝わるのか?感覚でプレーしてたタイプの選手は、言語化して指導するのが苦手なことが多い。
クラブ側の安易な「レジェンド再利用」が問題
本質的な問題は、クラブ側が「元選手を適当にスタッフにしておけばいいや」っていう安易な考えを持ってることだ。浦和レッズに限らず、Jリーグのクラブはこういう「OBの再利用」をやりがちだけど、そこにちゃんとしたキャリアプランはあるのか? 本来なら、興梠が指導者として本気でやるなら、まずはライセンスを取って、育成の現場で経験を積むべきなんだよ。例えば、海外の指導者は現役引退後に数年かけて指導者としてのスキルを磨く。それをせずに、いきなりクラブのスタッフに収まるのは違うだろ。 クラブの事情もあるのは分かる。興梠を放出したくない、フロントに残したい、サポーターへのアピールにもなる。でも、こういう中途半端な形で元選手をスタッフにすると、結果的に本人のキャリアにとってもマイナスだし、クラブの成長にも繋がらない。 結局、興梠自身がどこまで本気でこの仕事に向き合うのかが問われる。中途半端な気持ちでやるなら、営業もコーチングも絶対にうまくいかない。レジェンドだからって甘やかされる環境にいると、本人の成長は止まるし、クラブにとっても良くない結果になるだろう。
サッカー界の「レジェンド依存」が成長を妨げる
Jリーグクラブの「OB再利用システム」は限界
Jリーグのクラブは、元選手を適当にフロントやコーチに収めて「レジェンドの第二のキャリアをサポートしました!」って自己満足するパターンが多すぎる。でも、これって本当に選手のためになってるのか?いや、むしろ本人の成長を止めてるだけだろ。 たしかに、レジェンドをクラブに残すのはファンへのアピールにはなる。サポーターも「興梠が浦和に残ってくれてうれしい!」って思うかもしれない。でも、それだけで満足してたらダメだろ。ビジネスの世界なら、「ただ会社に残しただけで何の成果も出さなかった社員」はリストラされるのが当たり前。元選手だからって甘やかしても、本人のためにならない。 海外では、元選手が本当にフロントや指導者として成功するには、長い時間をかけて学び、経験を積むのが普通だ。例えば、リバプールのスティーヴン・ジェラードは指導者としてのキャリアを築くために、まずユースのコーチから始め、そこからレンジャーズの監督になって結果を出した。一方、日本のクラブは「レジェンドだからとりあえずポスト用意しました」みたいなノリでやってる。これがダメなんだよ。
興梠慎三は本当にこれでいいのか?
興梠自身は、このキャリアに本気で取り組むつもりなのか?ただ「浦和レッズに残りたかっただけ」みたいな動機だったら、絶対に失敗するぞ。営業もコーチングも、「やりがいのある仕事だから頑張りたい」じゃなくて、「本気で成果を出す」という覚悟がないと意味がない。 そもそも、Jリーグの営業担当がどれだけ大変な仕事か、理解してるのか?単に「スポンサー獲得の仕事」じゃなくて、経営の根幹を支える重要なポジションだ。スポンサーが増えなければ、クラブの財務状況は悪化し、補強にも影響する。興梠がこの仕事を中途半端にやれば、それは単なる「レジェンドの名誉職」になってしまう。 コーチングにしても同じことだ。選手時代の経験は貴重かもしれないが、それを体系的に教えられなければ意味がない。興梠が本当に指導者になりたいなら、指導法を学ぶ時間を取るべきだし、海外の指導者がどのように育成を行っているかを研究すべきだ。
クラブが本当にやるべきこと
「レジェンドのキャリア支援」はこうあるべき
Jリーグのクラブがやるべきことは、「レジェンドを適当に再雇用すること」じゃない。「彼らのスキルを活かし、さらに成長させる仕組みを作ること」だ。 例えば、興梠が営業を担当するなら、マーケティングや営業の基礎を学ぶ機会を提供し、ビジネスのプロフェッショナルとして育てるべきだ。サッカーの話をするだけじゃなく、スポンサー企業が求めるものを深く理解し、それをクラブの価値に変換できる人材になることが重要だ。 また、指導者としてのキャリアを歩むなら、いきなりコーチングのポジションを与えるんじゃなくて、まずは研修や実習を受けさせるべき。ヨーロッパのクラブでは、元選手が指導者になるために、長期間の研修を受け、ライセンスを取得し、実践経験を積む。それがないまま、いきなりコーチにしても中途半端な指導しかできない。
本当に結果を出せる人材を育てろ
Jリーグのクラブが成長するには、「適当に元選手を雇う文化」を捨てないといけない。結局、結果を出せる人材じゃなければ、クラブにとってもメリットはない。元選手だからといって安易にフロント入りさせるのではなく、本気で営業や指導に取り組む人材を育てる仕組みを作らなければいけない。 興梠が浦和レッズに残ること自体は素晴らしいことだ。ただし、それが「名誉職」になってしまったら意味がない。レジェンドとしての価値を本当に活かすためには、クラブも興梠自身も「プロフェッショナルとして成長する」という意識を持たないといけない。 本当にサッカー界のためになるキャリア形成を考えるなら、安易な「元選手のフロント入り」じゃなく、ちゃんとした教育と育成の場を提供すること。それができなければ、Jリーグのクラブはいつまでも成長しないし、興梠のようなレジェンドたちも結局「ポジションだけ与えられた存在」に終わってしまう。 興梠慎三がこれから「営業マン」として成功するのか、「指導者」として結果を出せるのか、正直まだわからない。ただし、やるからには本気で取り組まないと、レジェンドとしての価値を下げることになりかねない。本人にもクラブにも、その自覚が求められる。
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